z650が「ザッパー」と呼ばれる理由
- 「ザッパー (ZAPPER)」は、もともとはカワサキが商品企画のためにバイクを分類した、一つのカテゴリーを意味する言葉であった。
これは風を切って走る音 " zap " から作られた言葉で、「街中を颯爽と突っ走るバイク」を指し、軽くてパワーがあることが要件だった。
- ザッパーを目指して進められたのが、「N600」プロジェクトである。
- このN600こそ、後にカワサキを世界的な大型バイクメーカーとして認知させることになる傑作「Kawasaki900 Super Four(Z1)」の原形であり、それは最初の企画段階において明確に「 " TOURING CYCLE " ではなく " ZAPPER " である」とされていた。
- ところが、ザッパーの愛称は不思議とZ1には受け継がれず、それから4年も遅れて発表されたZ650のものとして認知されることになったのである。
理由は、Z2は、ボア×ストロークこそ、N600と同じに設定されたというが、あくまで900ccZ1のボア・ストロークダウンモデルであり、
Z1と同じ225キロの車体に69馬力と、かつてのN600が目指した軽快なザッパーの要件を満たしたものではなかった。
- その後、カワサキが挑戦したのは「軽量・コンパクトなハイパワーマルチエンジン」の開発である。
それがz650エンジンであり、その上、エンジン外観が、N600にきわめてよく似ていたことである。
これはまさしく、N600が目指したザッパーの具現化であり、その名を受け継ぐにふさわしいモデルの誕生であった
(http://www.ai-creative.co.jp/~kuroda/zap-main.htmlより引用)
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